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【連載】北米イノベーション最前線 ヘルスケアニュース from Silicon Valley⑬

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【私たちが想像するヘルスケアの未来は、少しずつ現実となっている。そんな北米の最新ヘルスケアイノベーション情報を定期的にお届け致します。】

先日、Amazonが、新たなハードウェア製品を相次いで発表しました。家庭用ロボット「Astro」、スマートスピーカー&見守りサービス「Alexa Together」、ウェアラブルデバイス「Halo View」、家庭内ドローン「Ring Drone」をリリース予定で、高齢者見守りやホームセキュリティ領域でイノベーションを起こせるか注目を集めています。上記を組み合わせることで、家庭内のBlind Spot(死角)をなくし、質の高い見守りを実現できる可能性があり興味深いです。また、これまでブラックボックスとなっていた家庭内の多様な生活情報がAmazonに蓄積されることになるかもしれません。 

1.デジタルヘルス

1) Amazonのハードウェア事業、見守り領域に進出

Amazonがハードウェア事業に於いて見守り領域に力を入れている。先週、これまで噂になっていた家庭用ロボット「Astro」のリリースを正式発表。Astroは、カメラ・スピーカーマイク等が搭載された移動式ロボットで、「高齢者見守り」を同ロボットの主要なユースケースとして位置付けている。年内に販売開始予定で(現在は限定販売)、価格は$1,499としている。Amazonは、この他、Alexa Together(高齢者見守り用スマートスピーカー&サービスでAstroと連携可能:$19/月)やHalo View(ウェアラブル:$80)を先週相次ぎ発表し、見守り周辺ソリューションの強化を図っている。

2)  AWSのアクセラレーター、VRや音声認識ソフト含む10社を第1期コーホートに

AWSが今年6月に立ち上げ注目されていたデジタルヘルス・ベンチャー企業の為のアクセラレーターにつき、同社は、421社(31ヵ国)の応募の中から10社が記念すべき第1期コーホート(対象)に選ばれたと発表した。一般的なアクセラレーターと同様、メンター陣から技術・事業開発に関する各種指導を受けられる他、AWS専門家とのクラウド構築・スケール化やAWSのパートナーネットワークへのアクセス等が可能となる。Giblib(医療動画プラットフォーム)、Neuro Rehab VR(VRリハビリテーション)、Aiva(医療・介護施設支援音声認識ソフト)等の興味深いスタートアップが選ばれている。

2.メディカルデバイス

1) Activ Surgical社、$45M(約50億円)の資金調達を実施

AI、AR/VR等の先端技術を活用した外科手術効率化プラットフォーム「ActivEdge」を開発するActiv Surgicalが、$45Mの資金調達(Series B)を行った。ActivEdgeの機能である「ActivSight」は、内視鏡スコープ及びカメラシステムに接続することで、ICG(インドシアニングリーン)のような造影剤を必要とせず手術中の血流をARによってリアルタイムで確認することができるソリューションであり、今年4月にFDA承認を取得したことで注目を集めていた。本資金調達により、米国での同製品の商用化を加速する狙いとのこと。

2) CareTaker Medical社の次世代ウェアラブルモニタリングデバイス「VitalStream」がFDA承認を取得    

急性期病院用のモニタリングデバイスを開発するCareTaker Medicalが、OR/ICU用の次世代ウェアラブルモニタリングデバイス「VitalStream」のFDA承認を取得した。同デバイスは、指先に装着するセンサーによって、心拍数、呼吸数、酸素飽和度だけでなく、血圧も測定することができるため、従来のカフや動脈カテーテルを必要とした血圧測定を簡素化できるとのこと。更に、Bluetoothによってデータを医療従事者のスマホ/タブレットに送信でき、クラウドでのデータ管理・分析が可能となっている。

3.ヘルスケア

1) ヘルスケアデータスタートアップTruveta社、マイクロソフト社との資本業務提携を発表

昨年、米国の17のメガヘルスシステム(大規模医療機関グループ)により共同設立されたヘルスケアデータスタートアップTruvetaが、マイクロソフトとの資本業務提携を発表した。今後、Azureクラウドを活用しデータ解析を実施していく(出資金額非公表)。元々、TruvetaのCEOには、Microsoft元EVPでSurface、Xbox、Office 365等の開発を手掛けたMyerson氏が就任していた。上記メガヘルスシステムは、米国40州に於いて合計で数千もの医療施設を運営しており、保有する治療データは全米の15%を占めるとされ、RWD領域で同社の動向に注目が集まっている。

2) TrialSpark社、$156M(約173億円)の資金調達、製薬メーカーに転換

医薬品開発に於ける臨床試験プロセスの効率化・迅速化を目的としたソフトウェアプラットフォームを開発するスタートアップ・TrialSparkが、$156Mの資金調達(Series C)を行った(企業価値:$1B)。同社は、製薬メーカーのベンダーとして既にNovartis、Pfizer、Sanofi等の大手企業に採用されているが、本資金調達は、同社自身が製薬メーカーに転換するためのものであり、バイオテック企業を買収若しくは提携することを目的に活用する方針とのこと。

記事提供者
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エム・シー・ヘルスケア株式会社

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