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オンライン診療の現状

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目次

オンライン診療は新型コロナウイルス感染症下・時限的特例的措置のもとで一部緩和され、より多くのケースでの活用が     可能になっています。導入のメリット、活用のケース、利用の流れなどを解説します。

1. オンライン診療とは

オンライン診療(遠隔診療)とは、スマートフォン・パソコン・タブレットのビデオ通話やチャットで、予約・問診・診察・処方・決済までをインターネット上で行う診察方法です。厚生労働省が2018年3月に発表した「オンライン診療の適切な実施に関する指針」(ガイドライン)の定義では、

遠隔医療のうち、医師-患者間において、情報通信機器を通して、患者の診察及び診断を行い診断結果の伝達や処方等の診療行為を、リアルタイムにより行う行為。

と定義されています。

また、ガイドラインでは、オンライン診療を⾏う⽬的として下記3点を挙げています。

  • 患者の⽇常⽣活の情報も得ることにより、医療の質のさらなる向上に結び付けていくこと。
  • 医療を必要とする患者に対して、医療に対するアクセシビリティ(アクセスの容易性)を確保し、より良い医療を得られる機会を増やすこと。
  • 患者が治療に能動的に参画することにより、治療の効果を最⼤化すること。

2. オンライン診療のメリット

オンライン診療には、医療機関と患者の双方にメリットがあります。

<患者メリット>

  • 仕事や育児などで忙しい方の、通院時間の短縮
  • 怪我や病気などで移動が困難な方の、身体的負担の軽減
  • 過疎地域などで近くに医療機関がない方の、通院負担の軽減
  • 小さなお子さんを持つ保護者や、高齢者などの介護者の負担軽減
  • 感染症などの、二次感染リスクの軽減
  • 会計時間などの待ち時間短縮
  • 薬局へのお薬の受け取りの手間の軽減

<医療機関メリット>

  • 日帰り手術等の患者の、事前フォローや術後のフォローがしやすい
  • 通院が難しくなった患者の継続ケアができる
  • 受付や会計の事務負担の軽減
  • 院内感染予防
  • ご自宅からの受診によって、普段の様子を見ることができる
  • 新規患者の集患や、継続率向上による経営的メリット
  • ヘルスデータ連携の活用による、通院時以外の情報による診察や指導

3. オンライン診療の時限的規制緩和に関する概要について

オンライン診療を保険診療で行うためにはいくつかの条件がありますが、2020年4月10日に発出された新型コロナウイルス感染症下・時限的特例的措置のもとで一部緩和され、より多くのケースでオンライン診療の活用が可能になっています。


通常の規制内容

時限的緩和措置

初診対面

必要

不要
※本来は対面であることが望ましい
※オンライン診療後、対面診療が必要となるケースもある

診療実施計画書

必要

オンライン診療料を取る場合は必要。ただし、電話等再診料を取る場合は不要

3ヶ月の受診歴

必要

不要

疾患の限定

あり

なし
※ただし向き不向きがあることに留意すること
※割合の制限はなし

全診療における
オンライン診療の割合

1割以下とすること

割合の制限はなし

処方可能日数

原則1ヶ月処方

過去の診療情報等参考情報が無い場合は、7日まで

4. 算定可能な点数・徴収可能な項⽬

<算定可能な保険点数>

  • 再診料:73点
  • 処⽅箋料:68点
  • 医学管理料*:147点(算定可能な管理料は、2020年度診療報酬と同様)

 <徴収可能な実費項⽬>

保険外併⽤療養費(名称:情報通信機器の運⽤に係る実費)

  • 保険点数とは別に、実費を請求することができる
  • 請求⾦額は医療機関ごとに設定をおこなう
  • 電話やテレビ画像等の送受信に係る費⽤※(通話料等)として徴収する

※設定する⾦額は「社会通念上妥当適切な額の実費」とする。オンライン診療料の算定時に徴収する「システム等の費⽤」とは異なるものであり、これを徴収することはできない

5. オンライン診療の活用ケース

オンライン診療は、現在では様々な疾患ケースで利用されています。
以下は、一部の利用例です。

<内科>

  • 高血圧・高コレステロール症
  • 気管支喘息
  • 偏頭痛

<皮膚科>

  • アトピー性皮膚炎
  • 湿疹
  • 尋常性ざ瘡

<婦人科>

  • 月経困難症

 <心療内科、精神科>

  • 不眠症
  • うつ病

<耳鼻科>

  • アレルギー性鼻炎/花粉症

<小児科>

  • アトピー性皮膚炎
  • アレルギー性鼻炎
  • 湿疹
  • 気管支喘息

<その他>

  • CPAP療法のフォロー
  • 禁煙外来など

保険診療外のケース> 
オンライン診療は保険診療以外でも相談・⾃費診療薬の処⽅などで多くご利⽤されています。

  • 肥満治療相談
  • 人間ドック結果説明
  • 認知症相談外来
  • ピロリ菌外来
  • 腸内フローラ検査
  • 薄毛治療外来
  • 婦人科・産婦人科外来相談 等

6. 利用した患者の声

数年前から⾎圧が上がりだし、この前の会社の健康診断では165/92mmHまで上昇してしまいました。かかりつけの医師に相談したところ降圧薬を飲み始めた⽅が良いと⾔われ本格的な⾼⾎圧症の治療に⼊ることに。仕事に忙しく、定期的に通院する時間が無いと伝えたところ、オンライン診療を勧められました。スマホでどこでも診療を受けられるし、薬も家に配送してもらえるので忙しい僕でも治療を続けられそうです。

 ⼦供がてんかん持ちで定期的な診療が必要なのですが、かかりつけの⼩児科では待合室の感染が⼼配だったり、⼦供が病院に⾏くのを嫌がったりするので、医師の勧めでオンライン診療を利⽤することにしました。病院で別の病気をもらってくる⼼配も無いですし、泣き喚く⼦供を無理に病院へ連れて⾏く必要も無くなりました。薬も配送してくれるクリニックなので、薬局に⾏く⼿間も省けて助かっています。これからもオンライン診療を続けていきたいと思っています。

 思春期から頭頂部の薄⽑に悩んでいました。病院に通おうと試みたのですが、看護師の視線や待ち時間が苦痛だったのでオンライン診療があるクリニックに切り替えました。オンライン診療は待ち時間なしで、医者と1対1で話すことができるので治療が苦痛だと感じなくなりました。また、専⾨医がいるクリニックが家から遠いのが悩みでしたが、オンライン診療のおかげで通院の負担が減りました。わざわざ有休を取らなくても治療が進められて嬉しいです。

7. オンライン診療の流れ

8. オンライン診療でご準備いただくもの

オンライン診療サービスcuron(クロン)を利用した場合、以下が必要になります。

<患者>

  • インターネットにつながるスマートフォン、パソコンまたはタブレット
  • クレジットカード
  • 健康保険証
  • 写真付きの身分証明書(初診の場合)

<医療機関>

  • インターネットにつながるパソコン、またはタブレット
  • ウェブカメラ、マイク(パソコンやタブレットに内蔵されていない場合)

9. オンライン診療導入までの流れ

オンライン診療サービスcuron(クロン)では、様々な導入支援を行なっております。
すでにご利用中の医療機関では、アカウントの発行から約2ヶ月程度で運用を始めています。

10. オンライン診療にかかる料金

オンライン診療サービスcuron(クロン)を例にご説明いたします。

<医療機関> 
初期費用   0円
月額利用料  0円
事務手数料(クレジットカード等の決済手数料含む) 4%

 <患者>
診療料    実費
お薬の配送料 実費
アプリ利用料 330円(税込み)

11.  まとめ

オンライン診療は、患者に対面診療以外の新たな選択肢を提供することが可能です。患者の利便性向上と、治療に新たな選択肢を増やす意味でも、多くの医療機関が導入を検討していましたが、感染症流行下での医療体験の変化も後押しし、今、急速に普及しています。

記事提供者
㈱MICIN

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