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排泄予測デバイス「DFree」で実現する自立排泄支援

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目次

世界初の排泄予測デバイスの企画・開発・販売を通じ、世界で約5億人が抱える排泄の悩み解決に取り組んできた経験より、排泄ケアが必要な方々に対する最適なソリューションをご紹介致します。

1. 超高齢社会における排泄ケアの課題

排泄ケアは、超高齢社会においてとても重要な課題です。現在、世界では失禁で悩んでいる成人が5億人を超え、日本では既に大人用おむつが子供用おむつの市場を上回っています。 失禁経験はケアされる側にとって、威厳・自立性・情緒の低下をもたらすという調査結果や重症入院患者の68%が「失禁は死ぬ事より悪いあるいはそれと同等」と回答しているという調査結果(*1)が発表されています。また 、医療機関において入院患者のご家族が退院を希望する条件として排泄の自立を挙げる割合が最も高く、自立排泄ができない場合の退院率37.5%に対し、自立排泄ができる場合の退院率は95.3%との調査結果(*4)もあります。また、介護従事者にとっては、排泄ケア(トイレ誘導やおむつ交換、汚物処理等)が最も負担が大きいというアンケート結果(*2)や介護施設における実際の業務の中でも全体の約3割を排泄ケアに費やしているという調査結果(*3)が発表されており、自立排泄は超高齢社会を迎える日本の医療・介護にとって重要な取り組みであると認識しています。トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社は、排泄予測デバイス「DFree」を通じて、入院患者及び被介護者の方々の自立支援と医療・介護に従事する方々の負担軽減に寄与する事で、これらの問題解決を目指しています。

(*1) Rubin EB Er al., “States Worse Than Death Among Hospitalized Patients With Serious Illnesses” JAMA Internal Medicine Vol. 176, No.10 (2016) (*2) 内閣府政府広報室「介護ロボットに関する特別世論調査(2013年)」より抜粋 (*3) 排泄消耗品卸業者によるデータに基づき、当社にて推計 (*4) 2008年 戸田中央リハビリテーション病院「排泄の自立を希望した患者家族の自宅退院へ向けたアプローチ」

2. 排泄予測デバイス「DFree」の特長と使用場面

1) 排泄予測デバイス「DFree」とは

排泄予測デバイス「  DFree」は、超音波技術を活用して膀胱内の尿の溜まり具合をリアルタイム計測することで、排尿タイミングを事前にスマートデバイス等に通知する世界初のウェアラブルデバイスです。従来の超音波残尿量測定器では実現ができなかった常時装着およびデータの蓄積・管理を、小型化、独自のアルゴリズム分析およびソフトウェアサービスを一気通貫で開発・実装することにより実現しています。2017年4月に介護施設向けのサービスとして事業化以来、現在に至るまで累計300以上の介護施設・医療機関等でご利用いただいており、実際に導入いただいた介護施設・医療機関等では着実に導入効果を積み上げています。

2) 「DFree」の適用範囲や使用場面

「DFree」は、排泄介助が必要な利用者のすべてを対象としており、主な使用場面は大きく分けて3つあります。

1つ目は 、「DFree」のアプリからの通知に基づき、利用者をトイレに誘導する使い方です。膀胱に尿が一定量     溜まると通知を受け取ることができるため、ほぼ確実に排尿できるタイミングでのトイレ誘導やお声掛けが可能となります。特に、トイレ誘導に時間や労力を要する利用者に有効で、空振りを削減できるため、医療・介護従事者の負担軽減や、患者・利用者のトイレでの排尿にもつながるため、双方にとってのメリットがとても大きいです。また、トイレの誘導を継続的に行うことで、トイレでの排尿ができる回数も増え、自立支援にも貢献していると実感できることが、医療・介護従事者のやりがいにもつながっています。

2つ目は、同じく通知に基づき、おむつ・尿とりパッドの交換を行う使い方です。夜間帯などを中心に失禁時の横漏れ等が発生しやすい利用者     に対して、定期的におむつ内をチェックしますが、排尿していないケースがしばしばあります。その際に、「DFree」の排尿したことをお知らせする通知を活用すると、排尿されたタイミングでのおむつ・尿とりパッドの交換を行うことができます。排尿後すぐに交換をすることで、衛生上も患者・利用者にとってのメリットがありますし、何度も訪室して、おむつ内をチェックする必要がないため、医療・介護従事者の     負担軽減にもつながっています。

3つ目は、上記の通知に加えて、膀胱の尿の溜まり具合のグラフやデータと排泄ケアの記録を分析することで、利用者の排尿間隔や適切な排泄介助の時間を見直すことが可能です。トイレに誘導している     にも関わらず、失禁の多い患者・利用者に対して、客観的なデータに基づき、排泄介助の時間帯を見直すことができるため、より効果的な排泄ケアを可能としています。

3. 医療現場における実証実験

1) 回復期病棟での実証実験

リハビリ時のうながし排尿に「DFree」を活用した場合の排泄自立度改善への効果を検証するために、入院患者のうち尿意の訴えのない患者に「DFree」を3日間装着いただきスマホアプリの通知に基づいたうながし排尿を実施。その結果、①尿失禁の減少(46.8%減)②トイレ誘導時の空振り減少を確認し、スタッフの排泄ケアについての議論が増加するなど、排泄ケアに対する意識の向上も見られました。(*4)

2) 急性期病棟での実証実験

急性期病棟(脳神経外科・脳神経内科)の入院患者のうち、失禁のある患者に「DFree」を装着いただき、スマホアプリのお知らせにより、看護師がトイレ誘導による排泄介助を実施。その結果、患者の過半数の排泄自立度が改善し、残りの患者についても排泄自立度は悪化することなく維持する結果となり、平均で20.1%の自立排尿率が向上しました。また、排泄状態に関する①平均自立排尿回数の改善(37.1%改善)、②平均失禁排尿回数の改善(32.4%改善)、③平均空振り回数の減少(54.7%減)、④平均おむつ交換枚数の減少(35.7%減)の効果を確認し、看護師の排泄ケアに対する負担感・意識の変化についても「DFreeを活用し排尿パターンを把握し排尿ケアを行うことが看護業務負担の軽減につながる、「DFreeの活用で排泄ケア意識が向上する」との回答を得ることができました。(*5)

(*4) 2020年2月27日~28日(WEB開催)の第7回慢性期リハビリテーション学会の抄録集「失禁患者に対する排泄予測デバイスDFreeの使用効果について」より抜粋 (*5) 2020年度東京都「先端事業普及モデル創出事業(King Salmon Project)」の最終報告より抜粋(https://kingsalmon.tokyo/progress/experiment/final-report.html)

4. 今後の展望

1) 新型「DFree」の発売

2017年4月に第1世代機種を事業化して以来、これまで3世代に亘る機器・サービスの改良を行ってきました。2021年7月には現行機から大幅に小型化・軽量化(約1/3)した第4世代機種を発売し、医療・介護の法人における排泄ケアの課題解決に加え、排尿に悩みを抱える個人の日常利用や在宅介護にとっても使いやすいプロダクトに進化し、一層の社会実装を図っていきます。(新型「DFree」についての詳細は下記URLご参照) https://www.value-press.com/pressrelease/272768

2) 排尿の悩みを抱える個人への普及

日本国内では、60代以上の約78%が排尿の悩みを抱えており、その内、週1回以上の失禁を起こす切迫性尿失禁を抱える方は全体の17.5%とされます。また、切迫性尿失禁の原因とされる過活動膀胱患者数は800万人~1,200万人とされており、排尿の困りごと解決に対する潜在的なニーズは大きいと考えています。加えて、排尿に関する困りごとを抱えるシニア層は外出を控える傾向にあります。尿失禁を経験した60代~70代の26%が週5日以上外出しない「閉じこもり」の傾向があり、排尿の悩みをトリガーとした「閉じこもり」がシニアの健康(将来のフレイル~要支援・要介護)に与える影響は少なくないと考えています。こうしたことから、今後もプロダクト改善および一層の事業開発を通じて、裾野広く普及を図っていきたいと考えています。

5. 最後に

トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社は、現在取り組んでいる排泄ケアの問題解決を着実に実行し世界に広めるとともに、その先にはコア技術である超音波ウェアラブルを軸とした貧富の隔たりなく家庭の中で簡単に高品質な医療・ヘルスケアサービスを受けられるプラットフォームの構築を目指しています。当社のプロダクトを通じて、世界中の人々が最後まで健康で幸せな人生を全うすることができる“Live your life”の実現することで、世界を一歩前に進めることができると信じています。その世界の実現のために、トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社は全力で挑み続けています。

記事提供者
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トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社

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