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【連載】北米イノベーション最前線 ヘルスケアニュース from Silicon Valley⑦

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目次

【私たちが想像するヘルスケアの未来は、少しずつ現実となっている。そんな北米の最新ヘルスケアイノベーション情報を定期的にお届け致します。】

U.S. Newsが今年度の"Best Hospitals“ランキング(患者予後、PX、専門家評価等により決定)を発表しました。結果は、昨年同様、1位 Mayo Clinic、2位 Cleveland Clinicとなった一方、3位 にUCLA Medical Centerが入り、Johns Hopkinsが順位を落とす等、上位陣の入れ替わりも見られました。

1.デジタルヘルス

1) デジタルヘルスアプリ急増、約35万のアプリが利用可能 

COVID-19等を背景にデジタルヘルス・アプリが急増している。IQVIAのレポートによると、9万ものデジタルヘルス・アプリが2020年に新たにリリースされ(一日当たり250件)、現在、計35万アプリが利用可能となっている。これに伴いデジタルヘルスツールの医学的効果に関する研究にも注目が集まっており、2007以降の研究論文2,000件の内、1,500件は直近5年間で発表されたものとなっている。多種多様なアプリが溢れかえる中、ユーザー側がアプリの質を見極める為のサービスや仕組みづくり等にも注目が集まっている。例えば、大手PBMがデジタルヘルスの推奨リスト(デジタルヘルス・フォーミュラリー)を作成したり、ベンチャー企業が、病院の為のデジタルヘルス情報プラットフォームを構築する等の動興味深い動きが見られる。

2) Current Health社が在宅医療サービス企業と連携、自社ソリューション機能強化を狙う    

リモート患者モニタリング領域で注目されるベンチャー企業・Current Healthが、在宅医療サービス企業との提携を進め、Workpath(昨年12月にデジタルヘルス企業のRoが買収)と同社の在宅採血サービスで連携する他、ScriptDropとは在宅医薬品配送サービスで提携する。Current HealthのMcCann CEOは、5年後までに病院の手術、ICU、救急以外の機能の多くが在宅へと移行すると考えており、ソリューション機能の拡大・強化を急ぐ。

2.メディカルデバイス

1) Medtronic社、慢性副鼻腔炎治療デバイスを開発するIntersect ENT社を$1.1B(約1,218億)で買収

Medtronicが、慢性副鼻腔炎治療デバイスを開発するスタートアップ・Intersect ENTを$1.1Bで買収すると発表した。Intersect ENTは、画期的な非侵襲のステロイド放出・溶解インプラント"SINUVA“を販売している他、AllianceRx Walgreens Primeとの提携による薬局グループのインフラを活用した事業展開等でも注目されている。MedtronicのJeoff Martha CEOは、今年5月の決算発表でM&A戦略に注力することを宣言しており、今後も同社による企業買収は続くと見られている。

2) Abbott社の糖尿病モニタリングシステムのiOSアプリ、FDA承認を取得

Abbottが、同社の糖尿病モニタリングシステムである"FreeStyle Libre 2“のiOSアプリにつき、FDA承認を取得したと発表した。同アプリにより、患者は従来の血糖値リーダーを使用せず、直接iPhoneで自身の血糖値を確認することができる。更に、介護者にもアプリを通じて情報共有され、血糖値上昇に関するアラート通知を取得できる他、運動や食事が患者の血糖値に与える状況に関してリアルタイムにフィードバックを得ることも可能になるとのこと。

3.ヘルスケア

1) 在宅介護ネットワークのHonor社、大手在宅介護サービス会社を買収

在宅介護ネットワークのHonorが、大手在宅介護サービス会社・Home Instead(米国を含む15ヵ国で事業展開)を買収すると発表した。Honorは、2014年に設立され、地域の中小在宅介護サービス事業者をネットワーク化し、各種ITツール(請求支払い管理、スケジュール管理、シフト管理等のバックオフィスツール)の提供や運営サポートを実施してきた。同買収により、Honorグループは、在宅介護ヘルパー10万人を有する巨大ネットワークとなる。

2) GE Healthcare社、Baxter社等がAmazon Web Service社との提携を発表 

GE Healthcare とBaxterが其々、Amazon Web Service(AWS)との提携を発表した。GEは、Edison Health Services(同社のAIを活用した製品やサービスブランド)をAWSを通じて提供しており、今回の提携により、AI及びクラウドベースの画像ソリューションや統合データ、病院のオペレーションや臨床に関する分析情報を医療従事者に提供するとのこと。Baxterは同提携により、最新テクノロジーを利用した、患者、医療従事者、従業員の為のシームレスなデジタルヘルスソリューションを開発し、患者ケアの個別化及び改善を目指すと述べている。

記事提供者
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エム・シー・ヘルスケア株式会社

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