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Amazon Careが遠隔治療サービスをアメリカ全土で開始 (【連載】北米イノベーション最前線 ヘルスケアニュース from Silicon Valley ㉚)

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【私たちが想像するヘルスケアの未来は、少しずつ現実となっている。そんな北米の最新ヘルスケアイノベーション情報を定期的にお届け致します。】

Amazonが、オンライン診療サービスのアメリカ全土での展開を開始しました。現在は、プライマリケア領域に注力しており、提供サービスは限定的ではありますが、オンライン・在宅診療(Amazon Care)からオンライン薬局(Amazon Pharmacy)、ラストワンマイル配送(PillPack)まで全てAmazonで完結するヘルスケアプラットフォームを提供する時代も、そう遠くないかもしれません。一方、Teladoc、Babylon等の大手デジタルヘルス企業や、CVS-Aetna(Aetna Virtual Primary Care)、Cigna(MD-Live)等の医療保険会社も、自社のオンライン診療プラットフォームの展開を進めており、競争が激化すると見られています。日本でも、医療機関でのオンライン診療後に薬局によるオンライン服薬指導を組み合わせることで、診療予約から処方薬の配送までがシームレスに可能となるオンラインサービスも出てきています。今後はいかに患者にとって利便性が高いか、各サービスの連結を見据えたプラットフォーム構築が肝となってくるかもしれません。

★Pick Up News

Amazon Careが遠隔治療サービスをアメリカ全土で開始

Amazonが、Amazon Careのオンライン診療サービスにつき、全国ローンチを行ったと発表した。また、在宅医療サービスについても、今年中に、展開地域を現在の8都市→20都市に拡大することも併せて発表した。同社は、2019年に、Amazon Careを開始。当初は、シアトル本社の従業員向けにトライアルの位置付けでサービス提供していたが、昨年、全国従業員向けと一般企業(雇用主)向けにサービスを拡大していた。同社は、上記サービスの他、オンライン薬局・配送、リアルクリニック(現在は従業員向けのみ)等にも既に着手しており、米国ヘルスケア業界のDisruptorとなるのか注目が集まっている。

オンライン診療に関する日本のサービス

● オンライン診療サービス:curon(クロン)

オンラインで診療予約から問診・診察・決済・処方せんや医薬品の受け取りまでが可能になるサービス


curon

オンライン診療

cotocellar.com

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1.デジタルヘルス

1)遠隔治療のユニコーンThirty Madison社が、避妊プラットフォームNurxと合併

慢性疾患ケアプラットフォームのThirty Madisonが、Women’s Health事業を展開するNurxと合併すると発表した。Thirty Madisonは、昨年$140M(Series C)の資金調達を実施し、2017年に設立されてから約4年でユニコーンの仲間入りを果たした。同社は、現在、4つのソリューションブランド(Keeps:抜け毛、cove:片頭痛、evens:胃腸、picnic:アレルギー)を展開(DtoC)している。各ブランドとも、ケアチームによるサポートやオンライン診療に加え、処方薬・サプリ(オリジナルブランド)の販売を実施。本買収により、Women’s Health領域(避妊等)が新たにサービスラインに加わり、利用者は計75万人、合併初年度の売上高は$300Mを見込む。

2.メディカルデバイス

1)Cooper Surgical社がCook Medical社のIVF(体外受精)及び産婦人科事業を$875M(約1,008億円)で買収

Cooper Surgicalが、Cook MedicalのIVF(体外受精)事業及び産婦人科事業を$875Mで買収することを発表した。Cooperは、Women’s Health(Femtech)領域に特に注力しており、昨年だけでも、1月:Embryo Options(卵子凍結管理サポート・教育)買収、2月:AEGEA Medical(重度月経出血治療デバイス)買収、3月:Safe Obstetric Systems(帝王切開手術補助デバイス)買収、5月:Obb Medical(婦人科診察デバイス)買収、11月:Generate Life Sciences(不妊治療総合サポート)買収とM&Aを重ね、積極的に事業拡大している。

2)Imperative Care社が脳卒中治療用フィルター「ZoomPOD」を上市

虚血性脳卒中患者の為の血栓除去デバイスを開発するImperative Careが、吸引血液から血栓を回収する専用フィルター「ZoomPOD」を新たに上市した。同社が開発する血栓除去ソリューション「Zoom Stroke Solution」は、現在、血管アクセスカテーテル、血栓吸引カテーテル及び吸引ポンプから成り、ZoomPODの追加によって、これまでマニュアルで行っていた血栓回収を迅速化することで、病理検査へのプロセスを効率化できるとのこと。同社ソリューションは、デバイスよる血栓除去を迅速に行えることから、大きな注目を集めており、昨年7 月に$260Mの資金調達(Series D)に成功し、2016年創業ながら既に企業価値が$1.2Bを超えている。

3.ヘルスケア

1)脊髄刺激装置により下半身麻痺患者に大きな効果

脊髄損傷によって下半身麻痺となり、車いす生活を余儀なくされていた患者に対し、ニューロモジュレーション(脊髄神経調節)インプラントを埋入した結果、患者が独立して歩けるようになったとの研究結果が、Nature Medicineに掲載された。本研究はスイス連邦工科大学の研究者によって3人の患者に対して行われたものであり、患者はそれぞれ歩行だけでなく、数カ月のリハビリの末にランニング、水泳、サイクリング等が可能になったとのこと。今回埋入されたインプラントはONWARDのデバイスであり、過去に例を見ない脊髄損傷治療の大きな一歩として注目を集めている。

2)スタートアップ企業がコインランドリーを診療所に変換中

フィラデルフィアで創業したベンチャー企業・Fabric Healthは、コインランドリーの顧客を対象としたユニークな医療サービスを展開している。コインランドリーを活用している人は、所得レベルが低い傾向にあり、医療アクセスが乏しく、健康状態が悪いケースが比較的多いとされる。米国では、約3,200万人が、週末に約2時間(年間100時間以上)をコインランドリーで過ごしているとされ、同社は、この時間を活用して、顧客が洗濯・乾燥を待っている間に、サービスを提供する。健康状態や医療費に関するアドバイス等、医療相談に乗る他、健康診断やマンモグラフィーバスによる乳がんスクリーニング等の検査を実施している。また、医療保険マーケットプレイスのPeenieと提携し、無保険者の加入をサポートしている。

記事提供者
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エム・シー・ヘルスケア株式会社

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