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てんかんの診察時に、患者の発作記録を把握できるPHRシステム

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目次

1. 『nanacara』『nanacara for Doctor』について

1) 『nanacara』とは

患者ご家族とてんかん専門医の声から生まれたアプリ

厚生労働省の情報によると、「てんかん」とは、「てんかん発作」を繰り返し起こす状態であり、「てんかん発作」は、脳にある神経細胞の異常な電気活動により引き起こされる発作のことで、突発的に運動神経、感覚神経、自律神経、意識、高次脳機能などの神経系が異常に活動することで症状を出します。そのため、「てんかん発作」ではそれぞれの神経系に対応し、体の一部が固くなる(運動神経)、手足がしびれたり耳鳴りがしたりする(感覚神経)、動悸や吐き気を生じる(自律神経)、意識を失う、言葉が出にくくなる(高次脳機能)などのさまざまな症状を生じます。

てんかんのある方(有病率)は1000人に5~8人(日本全体で60万~100万人)と言われています。乳幼児から高齢者のいずれの年齢層でも発症します。特に小児と高齢者で発症率が高くなりますが、30~40代の方でも発症することもあります。てんかん対策は、厚生労働省の障害者福祉施策の一つでもあります。

(引用一部改変:厚生労働省/https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000070789_00008.html)

てんかん発作は抗てんかん薬によるコントロールが主な治療となりますが、適切な診断と治療のためには、発作や服薬の詳細なメモや動画などの記録が必要となります。この記録は多くが患者さんご自身やご家族が行っています。しかし発作は前兆なく突然おきます。発作の対応に追われながら記録を正確にしていくことは極めて困難です。特に、一日に何度も、あるいは連続的に発作を起こしている状況下で正確な記録をし続けていくことは心理的な負担も大きく、ご家族まで心身ともに疲れ果ててしまうこともあります。

「スマホでもっと簡単にてんかん発作を記録できたら、診療の役にも立つし、日々のケアや生活にゆとりを持って臨めるかもしれない」

2018年1月、患者ご家族とてんかん専門医の会話からプロジェクトがスタートしました。それから2年以上にわたり、延べ250名以上の患者さんやご家族と綿密なディスカッションを重ねてきました。また、アプリのテストにも患者さんとご家族が参加し、様々な課題が話し合われました。

「家族で情報を共有したい」「発作が起きたらすぐに記録を取りたい」

など寄せられた声を機能に反映するために、何度もアプリ設計を見直しました。

そして、てんかん専門医にもヒアリングを重ね、2020年3月に完成したのがnanacaraです。その後も患者様・ご家族様の声を反映し、さらに使いやすいアプリケーションに進化しています。

● 主な機能

  1. 発作記録機能

発作記録機能は、すぐに発作を記録できること、また、医師に相談できるように詳しく記録できることを重視して開発した機能です。

  1. 服薬履歴機能

服薬履歴機能は、処方された抗てんかん薬について、今どの薬を飲んでいるか、過去にいつどんな薬を飲んでいたかを記録・閲覧できる機能です。

  1. Dr.とつながる機能

Dr.とつながる機能は、『nanacara for Doctor』を導入している病院の診察時に、記録した発作動画・発作記録をその場で医師と共有できる機能です。

2) 『nanacara for Doctor』とは

『nanacara for Doctor』は、てんかんの発作記録などを共有・管理ができる患者ご家族向けアプリ『nanacara』で記録した発作情報などを、診療時にパソコン等で閲覧できる医師向けサービスです。

先に公開した『nanacara』の利用者の皆様から

「『nanacara』で記録している発作情報や動画を診療時に先生と共有したい」

との要望が多く寄せられたことから、大阪市立総合医療センター 小児青年てんかん診療センター/小児神経内科に協力・監修いただき、2020年10月よりこのサービスを開始しました。

『nanacara for Doctor』の公開により、てんかん患者さんやそのご家族はより正確な情報を伝えることができるとともに、医師は患者さんの状況をより簡単にかつ正確に把握することが可能となり、てんかん診療の質的向上を図ることが可能となります。

● 主な機能

  1. 基本機能はすべて無料

『nanacara for Doctor』はウェブサービスですので、パソコンとインターネット環境さえあれば、明日の診療からお使いいただくことが可能です。利用を続けても新たな費用発生もなく、患者さんの情報を確認することができます。現在、すべての機能が基本機能としてご活用いただけます。

  1. 一目でわかる発作グラフ

診療時にもすぐに患者さんの状況が確認できるように、操作性やビジュアルにこだわり、先生方が診療に集中できるようなフレンドリーな画面設計です。シンプルな画面のため、直感的に患者さんの状態を把握できます。

  1. 万全な情報セキュリティ対策

『nanacara』で記録している発作情報を確認・共有するには、患者さんやご家族から「ワンタイムパスワード(数字6桁)」を発行してもらい、その番号を『nanacara for Doctor』に入力するだけです。難しい操作は一切必要なく、時間もかかりません。もちろん、個人情報のセキュリティ対策もしております。※通常時は2h有効

  1. 動画で発作状況を見える化

これまではご家族の記憶に頼って共有されてきた発作状況も動画で閲覧できるので、診療や投薬の方針にも大きく役立ちます。どの部分がどの程度の発作だったのかを具体的な映像を通じて理解できれば、ご家族へのヒアリングの負担軽減にもつながります。

  1. 電子カルテとの連動も可能

閲覧できるすべての情報はPDFファイルとして出力することができるので、先生方のタイミングに合わせて見返すことができます。PDFを印刷⇒スキャンすれば、電子カルテへの保存や連動も可能です。

  1. 知りたい情報をいつでも入手

患者さんやご家族の『nanacara』から承認操作をしてもらえば、24時間365日いつでもその患者さんの情報を『nanacara for Doctor』で確認することができるので、先生方の情報閲覧の利便性を大幅にアップできます。もちろん患者さんと先生方のつながりを一層強くできる機能として、ご家族の安心感にもつながります。

この様にnanacara for Doctorは基本無料で使用できる、医療機関にとっても役立つサービスとなっておりますので、是非一度トライアルでの利用からご検討を頂ければと思います。

2. 関連ソリューション


nanacara for Doctor

nanacara てんかん 発作記録 ノックオンザドア

cotocellar.com

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記事提供者
ノックオンザドア株式会社

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