医療に携わる
あなたの仕事を効率化

働き方改革

【医事業務0201号/巻頭特集記事】「医師の働き方改革」をきっかけとしたIT・デジタル活用②

アイキャッチ画像
目次

【医事業務0201号/巻頭特集記事】2024年医師の働き方改革の施行が迫っており、医療現場でもITを有効に活用した取り組みに注目が集まっています。本記事では「医師の働き方改革」をきっかけとしたIT・デジタル活用について、エム・シー・ヘルスケア株式会社CMOの小西が解説します。


「医師の働き方改革」をきっかけとしたIT・デジタル活用②       

小西竜太
専門:総合内科、医療経営
エム・シー・ヘルスケア(株) 執行役員CMO 兼 事業本部長補佐


【医事業務0201号/巻頭特集記事】「医師の働き方改革」をきっかけとしたIT・デジタル活用①

3.業務効率化に寄与するIT・デジタルツール

現在、医療機関のさまざまな階層、職種でIT・デジタルツールの導入が進められています。今回は、その中でも一般的に取り組みやすく、導入事例の多い非診療系・業務系ITツール、SaaSの例を中心に紹介します。業務効率化は一日にしてならず。大切なのは、貴院の置かれている状況や課題にフィットするものから取り組み始めることです。

院内スマートフォン

通話に加えて画像共有や音声でのデータ入力、チャット、患者情報の確認、職員の勤怠管理など多様な機能を搭載できるツール。通話からスマートフォン内のチャットに変更することで、医師や看護師のコミュニケーションにおけるストレスや待ち時間が解消される業務も多い。スマートチェックイン受付などに設置された専用端末に、スマートフォン等の電子端末をかざし本人確認をすることで、入退館等のチェックイン作業を効率化するシステム。窓口での煩雑な記帳や確認が簡略化でき、記録管理もペーパーレスなことから、入退館の管理業務を効率化できる。

クラウド勤怠管理・労務管理システム

紙のタイムカードに代わり、WebやIDカード、スマホ等で出退勤管理を行うシステム。場所にとらわれないため、職員の入力・申請作業が簡略化され、承認フローも効率化できる。また勤務データが自動で作成されることにより、全職員の労働時間把握や分析等が容易になる。

音声入力システム

キーボード入力に代わり、音声入力によってカルテや報告書等の作成を行うツール。キーボード入力に比べて作業時間が半減し眼精疲労も軽減する等、スタッフの業務負担が軽減される。電子カルテや会議の議事録作成等、活用範囲が広いため、大きく業務効率化を図ることができる。

AIレセプトチェックシステム

修正が必要なレセプトの判定並びに適応病名候補の提示を、人工知能(AI)の学習機能により実施するシステム。レセプト点検修正業務の効率化や診療報酬の誤請求防止に効果を発揮する。

AI翻訳・通訳システム

人工知能(AI)を利用し、診察時の同時通訳ができるシステムや論文等の文書を自動翻訳するシステム。従来コストや時間がかかっていた専門職員の登用や電話翻訳サービスへの依頼を削減できる。

人材教育(e-learning)

インターネットを利用した学習システム。場所や時間にとらわれず実施できるため、受講者や講師の業務負担減になり学習状況の一括管理にも適している。オンデマンド化した学習機会は集合研修を避けることができるので、感染予防対策の点でも望ましい。

電子契約システム 

電子ファイルへの押印・署名により、すべてのやり取りをインターネット上で完結させる契約締結システム。ペーパーレス化に加え、書面のやり取りにかかる時間や保管・検索等の手間を大幅に削減できる。

デジタル問診

問診票をデジタル化させることで、ペーパーレス化、電子カルテ記入業務の効率化、記入もれなどの再確認業務の削減等を行うツール。自宅で問診入力から診療予約までできるタイプ、問診結果をAIで分析し診断を支援するもの等、さまざまなサービスが提供されている。

患者Web予約システム

Web上で診療や健康診断等の予約を行うシステム。電話・ネットの予約受付を一元管理することで、人員による電話対応や予約管理の業務が削減される。

問い合わせ対応自動化(チャットボット)

A(I 人工知能)を活用した「自動会話プログラム」。院内・院外から寄せられる日々の問い合わせに対して自動で回答するため、電話やメールでの個別対応業務を効率化することが可能。

モビリティサービス

車いすの自動運転等、移動や輸送の用途を自動化するサービス。病院スタッフによる車いす搬送の工数削減、病院内の道案内代替等の業務が削減される。

4.IT・デジタル化の現状と今やるべきこと

最後に、現在の院内IT・デジタル導入状況を俯瞰してみましょう(資料3)。

病院の経営層は医師や看護師が多いため、すでに診療系のIT・デジタル化はある程度整備されている状況です。今後、この分野に関しては、基幹技術の大きな変化はなく、患者情報連携(マイナンバーカードや電子処方箋等)やAI診断支援システムなど付加的なシステム導入に限定されます。一方、非診療系は手を付けられていない部分がたくさんあります。具体的には、病院業務での属人的作業のRPA導入、総務・人事・会計などバックオフィス業務のシステム化、セキュリティやネットワーク、スマホ導入などインフラ・ICTの整備等です(資料4)。

私がもし「医師の働き方改革」に取り掛かるのであれば、まだ導入が進んでいない非診療系・業務システムから着手するでしょう。診療報酬の収益が見込めなくとも、全体のコスト削減を視野に入れて、できるだけ早期に時間コストという贅肉を落としておくべきだからです。

「医師の働き方改革」は一朝一夕で成し得るものではありません。中身を伴った改革にするためには、段階的に施策を講じる必要があり、今すぐ取り組むべきは、非診療系・事務系・SaaSを中心としたIT・デジタルツール導入による業務効率化でしょう。特に、これらは情報セキュリティの観点で診療系システム並みの厳重さは求められず、費用的にも安価であるため、導入ハードルは低いと言えます。

院内すべての業務が「医師の働き方改革」へとつながっているという意識を持てば、課題は多数見つかります。IT・デジタルツールを活用し、ぜひ日々の小さな業務1つから改善に取り組んでいただきたいと思います。

5.医療機関×ITのマッチングサイト「コトセラ」の紹介

各医療機関では置かれている状況や経営課題が異なり、導入するべきIT・デジタルツールも異なります。そのため重要になるのは、多種多様なサービスを比較・検討し、よりフィットしているものを選択するという視点です。このような状況を踏まえ、エム・シー・ヘルスケア株式会社が2022年6月の正式リリースに向けて開発を進めているのが、ITサービスやデジタルツールを中心とした医療機関向け最新ソリューションと出会えるマッチングプラットフォーム「コトセラ」です。

★「 コトセラ」では、貴院の最適なソリューション導入へ向けて、適切な情報収集からソリューション検索、サービス業者へのアプローチがワンストップで可能になります。また医療機関への導入実績があるサービスを中心としたラインナップで、詳細資料のダウンロードや面談依頼がWeb上でできるため、複数業者の比較・検討も容易です(資料5)。

★「 コトセラ」では、現在プレ会員登録を受け付けています。まずは無料登録をし、情報収集するところから始めてみませんか?


■コトセラプレ会員登録フォーム


プレ会員登録フォーム|医療機関向けITサービスのマッチング情報サイト

コトセラのプレ会員登録フォームです。コトセラは医療機関向けソリューションと医療機関側ニーズの適切なマッチングを支援するサービスです。テクノロジーの力で、医療現場の皆様が患者さんと向き合う時間を増やすためのヒントや情報を発信します。

cotocellar.com

og_img


■IT・デジタルサービス検索

コトセラでIT・デジタルサービスを課題から探す


課題から探す|医療機関向けITサービスのマッチング情報サイト

医療機関における課題からソリューションを探すページです。コトセラは医療機関向けソリューションと医療機関側ニーズの適切なマッチングを支援するサービスです。テクノロジーの力で、医療現場の皆様が患者さんと向き合う時間を増やすためのヒントや情報を発信します。

cotocellar.com

og_img


■関連トピックス


【ウェビナーレポート】病院ITシステム導入による働き方改革

経営戦略室長として勤務先病院で働き方改革を推進した講師より、働き方改革の基礎的な考え方から、ITシステム導入による現場業務における効率性改善の可能性を紹介します。

cotocellar.com

og_img

――――――

●転載元

医事業務2022年2月1日号(株式会社産労総合研究所 2月1日発行)

特集1 仕事の効率化を図る 《IT編》

ITを有効に活用して医療従事者の働き方を変える

《医事業務》

https://www.e-sanro.net/magazine_iryo/iji/

――――――



記事提供者
記事提供者
産労総合研究所

コトセラやサービスのことなど、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら