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【連載コラム】匿名企画課長の病院経営マメ知識 / Vol.2 コロナと病院経営① ~新型コロナウイルス感染症の経営への影響~

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医療に関するすべての事務業務をサポートする専門誌【医事業務】に連載された人気コラム「匿名企画課長の病院経営マメ知識」をご紹介致します。

※掲載情報は雑誌掲載時のものとなります。


【連載コラム】匿名企画課長の病院経営マメ知識 / Vol.2 コロナと病院経営①~新型コロナウイルス感染症の経営への影響~

【筆者Profile】 

病院の現場で医事課長を務め、現在はグループ病院の法人本部に勤務する企画課長として、病院の経営管理を担当。

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連載2回目に何を取り上げようか悩みましたが、今年は何と言っても新型コロナウイルス感染症による経営への影響が大きいため、「コロナと病院経営」と題して2回に分けて書きたいと思います。

①の当グループ全体の基本指標に示したとおり、新型コロナによる受診控えや新型コロナ以外の感染症の減少により、患者数が大きく減少しています。特に外来患者数の減少が大きく、将来的にも外来患者数はコロナ禍以前まで戻ることはないかもしれません。

一方で診療単価は、受診控えによる軽症患者の減少や投薬日数の延長等により増加傾向にあります。患者数の減少を診療単価の増加で補い切れず、収益が減少しているというのが今年のトレンドかと思われます。

損益に大きく影響するのは入院収益であり、入院患者数の減少が一番気になるポイントです。入院の二大入り口である救急車と紹介患者の減少が大きいことが②の指標から分かります。外出自粛や感染防止対策により、救急車の出動件数自体が減少し、診療所の患者数も減少していることから、病院への紹介件数も減少しています。

減少する入院患者数のうち、どの領域が減っているかを示したのが③の指標です。呼吸器系、耳鼻科系、腎・尿路系疾患が大きく減少しています。各自の感染防止意識が強まったことにより、小児や高齢者を中心に肺炎・気管支炎・上気道炎等が大きく減少しています。

また、健診事業が休業していた影響で、前立腺疾患や消化器疾患、肺疾患も減少しています。あらためて病院経営における健診の重要性が再認識されました。どの病院も、病床稼働率をコロナ禍以前に戻すことが最重要課題になると思います。

次回は、「ウィズ・コロナ時代」の経営対策について書きたいと思います。

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●転載元

医事業務 No.593

(株式会社産労総合研究所 2020年12月1日発行)

《医事業務》

https://www.e-sanro.net/magazine_iryo/iji/


記事提供者
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産労総合研究所

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