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【連載コラム】匿名企画課長の病院経営マメ知識 / Vol.3 新型コロナと病院経営② ~今後の経営対策~

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医療に関するすべての事務業務をサポートする専門誌【医事業務】に連載された人気コラム「匿名企画課長の病院経営マメ知識」をご紹介致します。

※掲載情報は雑誌掲載時のものとなります。


【連載コラム】匿名企画課長の病院経営マメ知識 / Vol.3 新型コロナと病院経営②~今後の経営対策~

【筆者Profile】 

病院の現場で医事課長を務め、現在はグループ病院の法人本部に勤務する企画課長として、病院の経営管理を担当。

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前回は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う受診控えや救急車・紹介患者数の減少に伴う患者数の減少、健診休止に伴う各種がん疾患の減少等、新型コロナの経営への影響について取り上げました。今回は、新型コロナに対する「今後の経営対策」として7つの取り組みについて書きたいと思います。

①経営重要指標の改善

損益に大きく影響する病床稼働率アップのため、入院の2大入り口である紹介患者数、救急車台数を重要指標として、病院全体で改善を図る必要があります。

②前方連携の強化

入院患者数確保のため、消防・各医療機関や施設との連携再構築を行い、前方連携を強化します。地域全体で紹介患者や救急搬送件数が減少しており、少ない患者を確実に確保していくためには、前方連携のさらなる強化が必要になります。

③ベッドコントロールの強化

病床稼働率向上のために、適切な在院日数管理、入院基準の見直しを行うなど、病床稼働状況に応じた弾力的なベッドコントロールに努める必要があります。

④広報の強化

患者さんに安心して受診してもらうために、感染対策が万全であることや診療制限がないことをホームページや院内掲示等で積極的に広報していく必要があります。

⑤健診の強化

健診の休止により、前立腺がん等の健診異常者の患者が減少したことから、健診の重要性が再認識されました。健診受診者数の増加策やオプションの見直しなどを実施するとともに、健診異常者を確実に受診につなげる運用を再検討する必要があります。

⑥補助金の獲得

コロナやインフルエンザ関連の補助金の情報収集に努め、適切に申請し、経営改善につなげることが必須です。

⑦感染対策の徹底

患者さんに安心して受診していただくため、また診療制限を起こさないために、患者さん、面会者、職員の感染対策を継続して徹底していくことが重要です。医療従事者としての自覚を強く持ち続けることが求められます。

今年は、減収分をある程度補助金で補填できると思いますが、来年度からは自力で経営改善をしていく必要があり、新型コロナを言い訳にできなくなります。「withコロナ時代」の経営対策を事務主導で考え、実施していきましょう。

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●転載元

医事業務 No.595

(株式会社産労総合研究所 2021年1月15日発行)

《医事業務》

https://www.e-sanro.net/magazine_iryo/iji/

記事提供者
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産労総合研究所

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